胃潰瘍治療薬
■胃潰瘍の原因ピロリ菌
ピロリ菌は1982年に発見され1983年に論文が発表された細菌で、萎縮性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなど多くの病気の原因として注目されています。
日本では年齢とともにこの細菌を持っている人が増えていき、40歳以上では約70%の感染率で、全国民の約半数が感染しているとされています。 胃の中はpH1〜2と非常に酸性が強く、生物が生きていけるような環境ではありませんが、このピロリ菌ははウレアーゼという酵素を多量に持っており、これを使って胃の中にある尿素をアンモニアに変化させまることで胃酸を中和し菌の周囲のpHを変化させて、生存できる環境を作り上げています。
ピロリ菌感染で胃炎を引き起こし、胃潰瘍になったり、将来的に胃がんなど様々な病気の原因になる感染症として捉える考え方は妥当であり、その科学的根拠も十分にあるとされています。
ピロリ菌を自分で検査することができます。私はこれを利用しました
■除菌治療(保険適用)
潰瘍治療薬であるプロトンポンプインヒビター(PPI)にアモキシシリンとクラリスロマイシンを同時に用いる3剤併用療法です。ランソプラゾール30mg(またはオメプラゾール20mgまたはラベプラゾール10mg)+アモキシシリン750mg+クラリスロマイシン200mg(または400mg)を朝夕の食後に1週間内服します。
この治療とあわせて乳酸菌のLG-21をヨーグルトなどから摂取すると効果が倍増するようです!
除菌治療の副作用としては下痢、腹痛、味覚異常、舌炎、口内炎、アレルギー(湿疹)などが14.8〜66.4%の頻度で出現すると言われています。
■食品
ヨーグルト(LG21)、ココアの脂肪成分、梅肉エキス、海藻類、ライスパワー101、、わさびの葉、シナモン、ハチミツ(マヌカハニー)、クランベリー、ザクロ、ブロッコリーの新芽などにはピロリ菌を抑制する作用があるとされています。
■予防法
ピロリ菌に対する感受性が高い5歳以下の幼少時での経口感染がほとんどですので、食べ物を口移しで与えることは止めれば大丈夫です。
小さな子供のいる家庭では、清潔な環境作りを心がけましょう。
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